【お酒】2256.國稀 上撰 カップ [01.北海道の酒:10+]
製造者 国稀酒造株式会社
北海道増毛町稲葉町1丁目17番地
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
原料米 北海道産 吟風 100%
アルコール分15.5%
180ml
(以上、フタより転記)
「1882年(明治15年)創業。明治後期には利尻島や礼文島にも酒造蔵があったが、現在では、この國稀の本間酒造が、日本最北の造り酒屋となっている。しかも、創業以来ののれんを守っている蔵としては、道内きっての老舗。」(※1)という、国稀酒造さん。
“本間酒造”とありましたが、もともとは“丸一本間合名会社”という商号かつ会社組織であったのが、平成中期に現在の国稀酒造株式会社へと商号及び組織を変更なさったのだとか。
今日いただくのは、國稀上撰カップ。
実はこの國稀上撰カップ、
かつて一度いただいております。
【お酒】2208.国稀 上撰 カップ
しかし、前回とは異なる点が2点、ございました。
1点目は、カップの形状。
前回はこんな感じ。
このくびれのあるカップ、かつては使用していた蔵元さんが少なからずございました。
でも昨今では、どこの蔵元さんでも急速にその使用をやめておられますね。
この國稀とか、鶴齢とか。
(それだけかよ!)
もしかしたら、メーカーが製造を中止したのかな?
(調べていないのかよ!)
次に、品質表示が異なりました。
今回頂いたこのお酒には、使用米の表示がございました。
北海道産の“吟風”を100%使用しているのだそうです。
吟風は、1998年に北海道で育成された「北海道2番目のオリジナル酒米。北海道で待ち望まれた心白発現率の高い酒造好適米となった。」(※2)そうですよ。
以上です。
(今日は手抜きかよ!)
話のネタが尽きたところで、いただきます。
普通酒ですから、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し茶色がかっておりました。
香りは、鼻を近づけると、枯れた香りと共にアルコール香とを、それぞれ少しずつ感じます。
うまみは濃いめ。
最初に熟成感が来ますが、角や荒さは感じません。
米のうまみが続き、厚みを少し感じます。
軽い渋みがあるものの、かすかですが、冷めると少し強くなるみたいです。
キレはよく、透明感を少し感じます。
酸味はややひかえめ。
すっぱさはわかるものの弱め。
冷めると少しわかりやすいかも。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややひかえめ。
弱めながらもわかるものの、食事と共にいただくことでわかりづらくなるみたいです。
熟成感にも負けているかもしれません。
濃醇枯ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
熟成酒で枯れた感じがはっきりしておりましたが、角や荒さはなく、軽い渋みを少し感じる程度でした。
それでいて米のうまみも感じたことから、けっしてペラペラではありませんでした。
さらにキレがよいので、後味はスッキリしておりました。
うまいね。
熟成酒とアル添とのいいとこどり。
ただし冷めると渋みと酸味とが出てくるみたいでしたので、熱いうちにお召し上がりくださいな。
(※1)道新スポーツ編『北の美酒めぐり』p,67(1997.10 北海道新聞社)
(※2)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.30(2017.7 文一総合出版)