《焼酎》272.米蔵(こめぞう) 25度 200ml [9905.秋田県の焼酎]
製造者 秋田県醗酵工業株式会社
秋田県湯沢市深堀字中川原120-8
品目 本格焼酎
内容量 200ml
アルコール分 25度
原材料名 米、米こうじ
(以上、瓶の印刷事項より転記)
秋田県産の焼酎はこれが初見。
今日いただくこの“米蔵(こめぞう)”は、その名のとおり米焼酎。
造っているのは、これも初見の秋田県醗酵工業さん。
湯沢に蔵を置き、“一滴千両”なる紙パック酒や、甲類(連続式蒸留)焼酎“そふと新光”なども造っていらっしゃる蔵元さんです。
その秋田県醗酵工業さんについて、手元にあった文献では、以下のように紹介されておりました。
「 秋田県醗酵株式会社(ママ)は、1945年に県内の酒造家が株主となって秋田県雄勝郡湯沢町(現湯沢市)に設立され、清酒原料用アルコール、合成清酒、甲類焼酎の製造販売を開始した。年月を経て、1974年に清酒部門に進出したことを機に、現在の住所に移転している。」(※1)
「 爛漫(秋田銘醸)の敷地と工場を借り受けて創業した。(中略)一時期低迷の時代もあったが、森永醸造株式会社などのバックアップも受けて、昭和五十年代の焼酎ブーム以降、着実な業績を残してきた。」(※2)
ここで出て来る“森永醸造株式会社”は、現在の福徳長酒類株式会社。
後に秋田県醗酵工業はどうらやこの福徳長酒類の傘下に入ったらしく、そして平成になってからは福徳長酒類がオエノングループ(酒造コンツェルン)に属するにあたって、秋田県醗酵工業さんもオエノングループの一角を占めることになったようです。
品質表示はこちら。
米蔵は、甲類ではなくて本格焼酎です。
しかもこの米蔵、
“15年貯蔵”で、“常圧蒸留”なんだってさ。
さらに製造年月が“22-07”!
もしこれが2022年7月であるならば、瓶の中でさらに2年熟成されていたことになりますね。
それとも平成22(2010)年ならば・・・・。
それではいただきましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
あれ?
米の風味は広がらないものの感じます。
甘みとともに、酸味も少しあるみたいです。
ですが角や重さはなく、常圧蒸留独特の焦げ臭も全く感じません。
それにスーはすこしあるものの、25度もあるのにピリすら感じません。
これは薄めずにロックでしょう。
米の風味は生よりもわかる。
苦みがちょっとだけ出るものの、穏やか。
甘みもよくわかるものの、酸味は引く。
これもv角や重さはなく、焦げ臭も皆無。
最後は、氷を入れたグラスと燗を付けた焼酎とを用意し、
燗を付けた焼酎をグラスに注いで、
燗ロック。
まろやか~!
(ペヤングかよ!)
アルコールの角が完全にとれて、焼酎を飲んでいるという感覚すらない。
甘味が前には出て来ないものの、幅を感じるようになりました。
さっぱりしていてクセのない米焼酎でした。
常圧蒸留とのことで焦げ臭さを期待していたのですが、完全に期待外れ。
というか、言われないと常圧蒸留だとはわかりませんね。
これはもしかしたら、15年熟成の効果なのでしょうか?
それとも、万人受けする風味を求めがちな巨大資本の為せる技なのでしょうか?
その米蔵と合わせた今日のエサはこちら。
明日から出かけるというのに、冷蔵庫には卵4個が残ったまま。
まずは2個をゆでたまごにして、
ツナ、ねぎ、マヨネーズ。
マヨネーズは、カップ焼きそばに付いてくるもの。
あたしゃカップ焼きそばは好きなのですが、それにマヨネーズをかけるのが大嫌い。
それ故、こうしてとっておいて、たまったら料理に使うことにしています。
ねぎはみじん切りにして、水にさらしたものを使用。
ねぎ、ツナ、マヨネーズを合わせて、
今日は、はじめての“花椒”を使ってみました。
この花椒は観音寺駅の近くにあったスーパーで入手した物ですが、
お値段たったの100円!
花椒が100円なんて、一生のうちに1度だけ出会えるか否かでしょうよ。
(これで運を使い切ったから、香川県では2度も惨事にあったのだろうよ。)
賞味期限までまだ一年半もあるのに、どうしてこんなに安いのか?
香りはいいね。
でもシビレは山椒の10分の1くらいかな。
先程のねぎツナマヨに、刻んだゆでたまご2個を入れ、
塩は少々、花椒は惜しげもなく振りました。
キャベツ。
千切りにし、皿の上に広げて、
そこへねぎツナマヨゆでたまご花椒を合わせたものを乗せて、
キャベツとねぎツナマヨゆでたまご花椒風味の完成。
味は予想通りのおいしさ。
でも花椒は、ピリが弱いね。
山椒を使ったほうがよかったかも。
残りの卵2個は、溶き卵にして、
魚ソーと、冷蔵庫の残り物とを引っ張り出して、
炒飯を作ったのですが、
秋田の焼酎には、秋田の調味料を!
しょっつるを、みりんと共に使用しました。
しょっつる炒飯。
湯気でピントが合わなかったことをお詫び申し上げます。
これはおいしい!、まちがいない!
白身魚の干物を焼いたときのような、臭みのない上品な風味を楽しむことができました。
ごちそうさまでした。
(※1)「美酒王国秋田」編集委員会編『美酒王国秋田』p.68(2015.09 無明舎出版)
(※2)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.138-139(1995.9 秋田魁新報社)
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