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37.香川県の酒:5+ ブログトップ
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【お酒】2267.川鶴 上撰 カップ [37.香川県の酒:5+]

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製造者 川鶴酒造株式会社
香川県観音寺市本大町836番地

日本酒
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




川鶴酒造さんのお酒やらリキュールやらは、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】2333.川鶴 福招く はっぴぃかっぷ
【お酒】2334.川鶴 開運 はっぴぃかっぷ
【お酒】2244.川鶴 極びえ冷酒 300ml
【お酒】2245.川鶴 極びえ冷酒 本醸造 300ml
川鶴 炙りいりこ酒 カップ(リキュール)
【お酒】2248.川鶴 銭形カップ
【お酒】2255.川鶴 純米吟醸 さぬきオリーブ酵母仕込み 300ml

今日いただくのは、上撰の小印が付されたカップ酒。
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普通酒のようですが、
これまでにいただいてきた川鶴酒造さんの普通酒はアルコール度数が14度だったのに対して、この上撰カップは15度でした。
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話のネタが尽きたところで、いただきましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかにわかる程度。
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上立ち香は、かすかに酒臭さく(ほめ言葉:以下同じ)、かつかすかにアルコール香を感じる程度。

うまみは、最初はやや濃いめですが、引きがハッキリしています。
酒臭さが最初に来て、米のうまみも厚みはないもののわかります。
軽い苦みがほんの少しだけ。
熟成感はありません。
キレはとてもよく、アル添酒らしい透明感がありますね。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはわかるものの、かなり弱めで目立ちません。
けっこうスース―ですが、ピリはなし。

甘みははっきり。
幅をしっかりと感じるものの、うまみと共に引きます。


一時的にやや濃醇で、スース―スッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。
最初に酒臭さと米のうまみ、そして甘みもが舌の上にどっしりと乗るります。
しかしキレが良くて透明感があり、かつスース―であるせいか、スッと引いて行きます。
そのせいか、酒臭さや甘みにクドさは全く感じませんでした。

これ、オイラの好きな味。
アル添の効果バッチリで、かつスース―のお酒。
逆に、純米党の御旗の下にこういうお酒を悪く言う輩、オイラは大ッキライだね!

ただね、オイラは観音寺で川鶴の上撰を燗でいただいているのですが、その時はもっと辛口でかつ米のうまみが満載だったような気がするんだよなぁ。

実は先日、とある酒屋さんの試飲コーナーで、女将さんから「カップ酒やお燗瓶は、蔵元が付き合いで仕方がなく引き取った質の悪い米で造ったお酒を廻しているケースもある。」という情報を聞いちゃったのですよ。
もしかして・・・・・、

いやいや、自分の舌を信じるのみ。
うまけりゃそれでいいじゃないか!

【お酒】2261.金陵 純米吟醸酒 日本酒水族缶 せとのあお [37.香川県の酒:5+]

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●製造者:西野金陵株式会社+T
香川県仲多度郡琴平町623番地

●品目:日本酒
●内容量:180ml
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●原料米:オオセト(香川県産)100% 精米歩合:58%
●アルコール分:14度以上15度未満
(以上、缶の印刷事項より転記)




西野金陵さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】105.金陵 本醸造 ハンディグラス180ml
【お酒】596.金陵 超辛口 カップ
【お酒】756.金陵 マイルドカップ
【お酒】917.金陵 ハンディグラス・L200
【お酒】920.金陵 上撰 お燗瓶 180ml
【お酒】2247.金陵 淡麗辛口 生貯蔵酒 180ml

今日いただくこのお酒は、純米吟醸。
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“日本酒水族缶 せとのあお”だってさ。
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品質表示はこちら。
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香川県産の“オオセト”なるお米を100%使用しているんだってさ。
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え?


“オオセト”って?


どんな米なのかって?


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オオセトについて文献にあたってみたところ、
以下のことがわかりました。

オオセトは、「昭和41年農林省中国農業試験場において奈系212(農林22号×藤坂5号)を母として関東77号(後のコチカゼ)を父とし,人工交配を行い,(中略)昭和54年より農林257号,品種名を「オオセト」として登録され,香川県で奨励品種として採用されて普及に移されることとなった。」(※1)というお米とのこと。
昭和41(1966)年からはじめて昭和54(1979)年に品種登録って、育成に13年もかかったお米だったのですね。
それに香川県で奨励品種に指定されて以来、今日まで40年以上も使用されているということは、香川県での酒造りにかなり好適であるという証でしょう。
なお、お米の父(花粉親)・母(種子親)については、こちらをご参照下さい。

“オオセト”の名は、「瀬戸内地方に広く適する大粒品種の意(※2)なのだとか。
そしてこのオオセトは、酒造好適米として育成されたものではなく、「炊飯用と酒造原料用の兼用種として育成されたもの(※3)なのだそうです。
その経緯については、ここでは割愛。

しかもこのオオセト、(※2)にもあるとおり、玄米の粒型は中で粒大はかなり大きく(※1)なる一方で、「心白の発生はほとんどない。(※1)のだとか。
心白とは、米の主成分であるデンプンの組織が軟らかく、密度が薄くなって、白く結晶したように見える部分をいう。米の中心部が軟らかいと、麹菌が繁殖する際に奥まで菌糸を伸ばして、しっかりした麹を造ることができる。つまり、心白のある米の方が糖化力のある良い麹が造りやすい。」(※4)と言われていることから、麹を造る麹米には欠かせない特性であると、一般的には言われております。。

一方で、「オオセトは,玄米に心白の発生はわずかで,いわゆるもと米としては適していないが,かなり大粒であることから,かけ米としての用途が考えられ,その適性について期待がもたれた.(中略)オオセトは,白米の吸水率がやや低く吸水時間をやや長く必要とし,また,蒸米の吸水率もやや低く消化性はやや低いが,他の特性も含め,醸造原料米としてほとんど問題がないと判定された.」(※5)そうです。
なお、(※5)には“もと米”とありますが、麹米は酛(もと:酒母ともいう)を造る原料ともなることから、おそらく麹米と同義で使用しているものと推察いたします(しかし正確には、もと米は“酛を造るときに加える麹菌の付いていない米”という意味でしょう)。
また“かけ米”とは、麹と酛(酒母)とともに蒸し後放冷して直接もろみに仕込まれる米(※6)のことで、造りに使われるお米全量のうち、「全量の約70%を占め」(※6)るお米です。

さらにオオセトは白米の粗蛋白含量が少なく(※7)とのこと。
日本酒に含まれるアミノ酸のほとんどは,原料米のタンパク質が分解されて生じたものです。適量でバランスがよければ旨み味わいとなりますが,多すぎると雑味となってしまいます。酒造では,タンパク質が多いと吸水性が低下し,酵素による蒸米の消化が悪くなることがあります。(中略)このため酒米は,低タンパク・低脂質がよいとされます。」(※8)とあるとおり、この点も醸造用のお米として向いているところなのでしょう。


でもでもでも、
今日いただくこの“せとのあお”は、オオセト100%使用!
ということは、かけ米のみならず、もと米、そして麹米にもオオセトを使用しているということでしょうな。
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察するに、オオセトが育成された20世紀の頃と比べて、今日では酒造技術が格段に進んでいることでしょう。
それ故、たとえ心白が少ないオオセトであっても、もと米や麹米として利用することが技術的に可能となったのではないでしょうか?


そんなことを考えつつ、いただいてみたいと思います。
純米吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はなし。
含むと、フレッシュな風味を少し感じるのみ。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみに淡めなりに厚みを感じます。
吟醸酒にありがちな苦みがあって、鋭いというよりも少し重い。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきり。
すっぱさが少し強めで鋭さも少し。
ちょいスーですがピリはなし。

甘みは、ややひかえめ、否、ちょいはっきり(だと思う)。
幅はなくサラリとしており、かつ弱めではあるものの、おし味酒類を飲み込んだ後,または吐き出した後に感じる味をいう.あと味にごく味があってしっかりした感じの場合におし味があるといい,(以下略)(※9))の如くじんわりと感じます。


ちょい爽快のやや淡麗でちょい重ちょいすっぱちょいスースッキリ旨口のおいしいお酒でした。

爽やかさ少しあって、やや淡麗で口当たりはよい感じ。
それをちょい重の苦みと酸味とが引き締める。
でもキレがよくてスッキリしており、かつ弱めながらも甘みが味を和らげているようでした。

これはうまいね。
味の要素がやや複雑ながらも、いい感じにまとまっているようでした。
ただ、オイラはどちらかというと甘みに敏感すぎる傾向があることから、人によってはやや辛口に感じることもあるかもしれません。

伊吹島産のいりこをかじりながらいただいてみたかったところでございました。


(※1)篠田治躬『水稲新品種「オオセト」の解説』p.503(農業技術 34巻11号 p.503-504 1979.11 農業技術協會)
(※2)『オオセト(品種解説シリーズ)』p.46(稲の新品種:水稲昭和54~62年度陸稲昭和40~62年度 p.45-51 1989.3 農林水産技術情報協会)
(※3)篠田治躬・藤井啓史・鳥山国士・関沢邦雄・山本隆一・小川紹文・坂本敏『水稲新品種「オオセト」の育成について』p,1(中国農業試験場報告.A.作物部 p,1-18 1980.3 農林省中国農業試験場)
(※4)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.54(2007.1 新風舎)
(※5)(※3)p.13
(※6)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.43(1997.10 灘酒研究会)
(※7)(※1)p.504
(※8)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.5(2017.7 文一総合出版)
(※9)(※6)p.269

【お酒】2258.あやきく 180ml [37.香川県の酒:5+]

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製造者 綾菊酒造株式会社
香川県綾歌郡綾川町山田下3393番地1

品目 日本酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
内容量 180ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




綾菊酒造さんのお酒は、一昨日までに以下の物をいただいております。
【お酒】2338.綾菊 豆狸(まめだ)カップ
【お酒】2254.國重 吟醸 300ml
【お酒】2257.綾菊 あやカップ

今日いただくのは、平仮名の“あやきく”。
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豆狸(まめだ)カップやあやカップと同じ普通酒。
度数はあやカップと同じく15度台でした。
ということは、あやカップと同じ中身なのでしょうか?
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いただきましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、あれ?
聞いてないよー、じゃなかった。
着いてないよー!
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香りは、鼻を近づけるとアルコール香をかすかに感じるのみ。

うまみは、意外にもやや淡め。
でも米のうまみが淡めなりに効いていて、厚みを少し感じます。
熟成感はごくかすか、酒臭さはなし。
苦みや雑味はゼロですね。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はひかえめ。
すっぱさはかなり弱め。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややはっきり。
サラリとしているものの、幅を少し感じます。


やや淡麗でちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

豆狸(まめだ)カップやあやカップで感じた酒臭さはゼロで、雑味ゼロ。
しかもやや淡麗と来やがった!
米のうまみだけをしっかりと感じることができるので、カップ酒2種よりも口当たりがよい。
それにキレよく、後味スッキリ。

カップ酒2種とは異なる味わいの、かなりおいしいお酒でした。
もちろん、カップ酒2種もおいしかったけれど、こっちはさらにそれらを凌駕するおいしさ。
もしかして、これが上撰クラスなのかな?

【お酒】2257.綾菊 あやカップ [37.香川県の酒:5+]

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製造者 綾菊酒造株式会社
香川県綾歌郡綾川町山田下三三九三番地一

日本酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分15度
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




綾菊酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】2338.綾菊 豆狸(まめだ)カップ
【お酒】2254.國重 吟醸 300ml

今日いただくのは、
あやカップ。
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品質表示はこちら。
同じく普通酒の豆狸(まめだ)カップよりも、度数が一度高いようでした。
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それではいただきます。
普通酒ですから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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香りはなし。

うまみはやや濃いめ。
最初に酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)が穏やかに広がります。
米のうまみがそれに続きます。
軽い渋みをちょっとだけ感じます。
熟成感もあるみたいですけれど、ぼんやりでわかりにくい。
キレはよく、スッと引いて透明感がバッチリでした。

酸味はひかえめ。
すっぱさはゼロ。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みは、これはややはっきりでしょうね。
ちょっとべとつく感じがありますが、クドさはなく、幅を少し感じます。


やや濃醇でちょい枯ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
酒臭さくて、熟成感もあって、口当たりはそれほどでもない。
甘みも少しべとつく感じがありました。
それでもキレがとてもよくてスッキリで、アル添酒らしい透明感バッチリ。

これ、まちがいなくアル添の効果でおいしくなっていると、あたしゃそう信じたい。
たとえ最後の一人となってもアル添酒を支持し続ける覚悟のオイラには、そう思いますよ。
だって、かつて小沢昭一が、“ボクらの時代(2010/05/23)”で言っていたんだから。
世の中がみな『よし!』としていることに反対していれば、まちがいはない。」ってさ。

また、豆狸(まめだ)カップとの差は、濃さ、すなわち加水量のちがいじゃないのかな?
あくまでも、ワタクシの予想ですけれど。


あ、そうそう。

飲み終わってから気づいたのですが、

ラベルの裏には、
“愛 感謝”だってさ。
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【お酒】2255.川鶴 純米吟醸 さぬきオリーブ酵母仕込み 300ml [37.香川県の酒:5+]

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製造者 川鶴酒造株式会社
香川県観音寺市本大町836番地

品目 日本酒
内容量 300ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 58%
アルコール分 14度
(以上、ラベルより転記)




川鶴酒造さんのお酒やらリキュールやらは、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】2333.川鶴 福招く はっぴぃかっぷ
【お酒】2334.川鶴 開運 はっぴぃかっぷ
【お酒】2244.川鶴 極びえ冷酒 300ml
【お酒】2245.川鶴 極びえ冷酒 本醸造 300ml
川鶴 炙りいりこ酒 カップ(リキュール)
【お酒】2248.川鶴 銭形カップ

今日いただくこのお酒、
ラベルには、オリーブの木が描かれておりました。
ブロッコリーではありませんよ!
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え?


オリーブの木って?


どうしてわかるのかって?


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それはこのお酒が、
“さぬきオリーブ酵母仕込み”だから。
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“さぬきオリーブ酵母”について、文献には以下の記述がございました。
今日はそれほど長くはないので、ご一読いただければ幸甚です。

 清酒の消費量が漸減を続ける中,他県メーカーでは従来商品と差別化した新製品開発が盛んに行われている.特に,地域に生育する花等から酵母を分離しても清酒醸造を行う試みが多数報告されており,本県でも香川県らしい特徴を持つ清酒の開発が急務となっている香川県の県花・県木であるオリーブは,約100年前に本県小豆島で初めて栽培が成功したことが知られている.このオリーブから酵母を分離して清酒を醸造することにより,香川県の特徴を前面に押し出した消費者イメージの良い新製品の開発が可能となる.そこで,本研究ではオリーブのから醸造用酵母(Saccharomyces Cerevisiae)の分離を試みたので報告する.」(※1)


上記の記述にもあるとおり、通常、植物から酵母を採取する際は、その花や果肉から採取することが一般的です。
なぜならば、酵母の主食は糖だから。
そしてその糖があるのは、蜜を持つ花や、果肉だからでしょう。

しかし、この“さぬきオリーブ酵母”は、「多数のオリーブ果実の表面を綿棒でふき取り集積培養(※1)」て採取したのだとか。

このことについて、同じ文献に以下の記述がございました。
 一般的に蜜のある花や糖質の多い果実から酵母を探索する場合には,花や果実を直接培地に投入して集積培養する.しかし,オリーブの果実には酵母の栄養源となる糖質がほとんど含まれていない.」(※2)

また、後の実験で、オリーブの花から採取した酵母についても酒造特性を調べたそうです。
しかし、花から採取した酵母はアルコール生産能力が低く、腐造のおそれもあることから醸造用酵母としては向かないことがわかったそうです。

その後、オリーブの果実の表面から採取した酵母を培養し、アルコール生産能力が高いものを選抜育成して醸造試験をして、その中で最も優れた酵母(OY-4-2が「清酒の味,香りのバランスが取れていた」(※3)とのこと。
そしてその「OY-04-2(ママ)株がもっともすぐれていたことから、同株を「KO-18株」と命名し香川県内の酒造メーカー4社に提供し,令和元年酒造年度(2019年7月1日~2020年6月30日;ブログ筆者追記)の清酒醸造から利用することとなった.」(※4)のだとか。


さぬきオリーブ酵母の素性がわかったところで、さぬきオリーブ酵母を使用して造られたこの川鶴をいただいてみたいと思います。
吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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上立ち香はなし。
含むと、フレッシュな風味を感じます。

最初に酸味が来るね!
すっぱさが強めで鋭さを感じます。
かすかにスーですが、ピリはなし。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みを少し感じ、どっしりとしています。
酒臭さ(ほめ言葉)も少しあるみたいです。
熟成感はなく、苦みや雑味は感じません。
キレはそれほどでもなく、残ります。

甘みはややひかえめかな。
存在はわかるものの、酸味に負けています。


爽快やや濃醇ですっぱ旨やや辛口のお酒でした。

吟醸酒にしてこの酸味は、かなり強めでしょう。
というか川鶴の普通酒では酸味はほとんど感じなかったのに、このお酒は突出しておりました。
ですがその酸味がフレッシュな風味と相俟って爽やかではありました。
キレはそれほどでもなかったようですが、これは純米だからでしょうか?

あたかも白ワインのような味わいのお酒。
それ故に、油を使った魚料理や、卵、チーズなどに合うのではないでしょうか。
普段の食事でいただくのは、ちょっと・・・。





そんなすっぱい川鶴純米吟醸さぬきオリーブ酵母仕込みと合わせた今日のエサはこちら。


うどんを食べたかったので、
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秋田のしょっつるを使って、
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しょっつる焼うどん。
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焼うどんは、まちがいなくしょっつる味がいい!
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卵4個。
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昨今の安い卵は、どれも小さい!
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出汁巻き卵(ねぎ入り)。
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顆粒だしではなくて、出汁をちゃんととることが肝要!
風味豊かにいただくことができました。
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ごちそうさまでした。
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(※1)大西茂彦『香川県産オリーブからの醸造用酵母の探索』p.63(研究報告 第17号 p.63-64 2017.6 香川県産業技術センター)
(※2)(※1)p.64
(※3)大内茂彦・藤井浩子・立住千賀香『香川県産オリーブからの醸造用酵母の探索(第ニ報)』p.66(研究報告 第20号 p.65-67 2020.7 香川県産業技術センター)
(※4)(※3)p.67

【お酒】2254.國重 吟醸 300ml [37.香川県の酒:5+]

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製造者 綾菊酒造株式会社
香川県綾歌郡綾川町山田下三三九三番地一

日本酒
吟醸
アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合55%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




綾菊酒造さんのお酒は、かつて【お酒】2338.綾菊 豆狸(まめだ)カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、
精米歩合55%のアル添吟醸酒。
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銘は、“國重(くにしげ)
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“國重”は、かつて綾菊酒造さんで酒造りを任されていた杜氏さんの名前らしい。
杜氏には2つの意味がありますが、こちらは杜氏個人、すなわち「酒造工の長として杜氏補佐以下を総括、蔵内の管理全般」(※1)を職務とする人、いわば“酒造りのリーダー”のことを指します。

このことについて、文献には以下の記述がありました。
 地域社会,地域文化と共に歩むことを地酒の本分とし,地元の人々に愛飲される酒をひたすら醸し続けてきた綾菊ではあったが,今では全国に知られる銘酒となった。酒造期間ともなると,酒販店,料飲店はもとより,一般のファンまでが蔵見学に訪れる。注目を集めるきっかけとなったのは,昭和50年全国新酒鑑評会金賞受賞に始まる。難関であるだけに,一度でも金賞に輝くことは,杜氏にとっても蔵にとっても大変な名誉である。それが初受賞を機に昭和62年まで13年連続受賞という金字塔を打ち立てるに至ったのである。一人の杜氏が造り続けての受賞は他に例はない。蔵人の酒造りにかける限りない情熱と杜氏・国重弘明(広島県安芸津出身)の天才的な技とカンが一体となってこそ達成できた快挙である。」(※2)


話のネタが尽きたところで、いただきましょう。
吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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香りは、盃に注いで鼻を近づけると、ごくかすかにフルーティな香りとアルコール香とを感じる程度です。
含むと、それをフワッと感じることができますが、やはり弱めです。

うまみはやや淡めでしょう。
でも、やや淡めなりに米のうまみに厚みを少し感じます。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
ですが吟醸酒にありがちな苦みがあって、少しはっきりで鋭さも感じます。
キレはまあまあ、苦みと酸味(後記)とが残ります。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭さがありますね。
スーかすか、ピリはなし。

甘みはややはっきりでしょう。
それほど強くはなく、かつべとつかずさらりとしていますが、厚みを少し感じます。


やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

香りはありましたがごくかすかで、食べ物の味とぶつからず、ちょうどよいくらいでした。
やや淡麗ながらも、米のうまみをしっかりと感じることができました。
ちょい苦ちょいすっぱがやや突出していたものの、お酒の味をうまい具合に引き締めているようでした。
ただ、アル添酒なのにキレがそれほどでもなかったのは些か残念でした。

まあでも、おいしいね。
食事と合うお酒でした。


スイスイと行けてしまい、あっちゅう間でしたとさ。
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その國重吟醸と合わせた今日のエサはこちら。


冷蔵庫にあった油揚げ。
賞味期限は明日まで。
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細ねぎと卵とで、衣笠丼の上だけ。
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これはいつもの味。
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さば水煮缶とピーマン。
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しょうがも使用して、
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愛知県の赤味噌を使って、
さば缶とピーマンとの味噌炒め煮。
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これはおいしい!
特にしょうががいい感じに効いてくれました。
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ごちそうさまでした。
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(※1)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.295(1997.10 灘酒研究会)
(※2)宇野啓子『<醸家銘々伝>香川県・綾上町 綾菊酒造』p.336(日本醸造協会誌 83巻1号 p.336 1988.1 日本醸造協会)

【お酒】2248.川鶴 銭形カップ [37.香川県の酒:5+]

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製造者 川鶴酒造株式会社
香川県観音寺市本大町836

品目 日本酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 14度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




香川県の西側、観音寺市に蔵を置く、川鶴酒造さん。
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そのお酒やらは、昨日までに以下の物をいただいております。
【お酒】2333.川鶴 福招く はっぴぃかっぷ
【お酒】2334.川鶴 開運 はっぴぃかっぷ
【お酒】2244.川鶴 極びえ冷酒 300ml
【お酒】2245.川鶴 極びえ冷酒 本醸造 300ml
川鶴 炙りいりこ酒 カップ(リキュール)

今日いただくこのお酒は、銭形カップ。
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“銭形”とは、観音寺市の海岸線沿い位置する琴弾(ことひき)公園にある、“銭形砂絵”のこと。
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中身は普通酒のようでした。
小印はなし。
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それではいただきましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度。
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上立ち香は、酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)とアルコール香とをかすかに感じる程度です。

うまみはやや淡めでしょう。
それでも最初に酒臭さをしっかりと感じ、米のうまみは弱めです。
渋みがあって、少し強め。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめ。
すっぱさは、最初はほとんど感じなかったものの、冷めると少しだけ出て来るみたい。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややひかえめ。
かなり弱めですが、喉を通った後に後味として感じます。


やや淡麗でちょい渋ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

やや淡めと評したものの、酒臭さがしっかりしており、飲み応えを感じました。
その一方でキレがよく、透明感すら感じるほどでした。
このキレのよさと透明感とは、おそらくアル添による効果でしょう。

【お酒】2333.川鶴 福招く はっぴぃかっぷとは、味の基本は同じでしたが、こちらの方が酒臭さがやや強めで濃いのかもしれません。
と、エラそうなことを言いつつも、もしかしたら同じ中身だったりなんかしちゃったりして。

【お酒】2247.金陵 淡麗辛口 生貯蔵酒 180ml [37.香川県の酒:5+]

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製造者 西野金陵株式会社+T
香川県仲多度郡琴平町623

品目:日本酒
内容量;180ml
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
(以上、ラベルより転記)




 海上交通の守り神・金刀比羅宮の御神酒として親しまれ、「讃岐のこんぴら酒」と呼ばれる清酒「金陵」は、230余年の歴史を持つ。」(※1)
 西野金陵が藍商人として創業したのは初代嘉右衛門で1658年(万治元年)のこと。」(※2)
 酒造りを始めたのは藍商としてピークの時期で、1789年(寛政元年)8代嘉右衛門が琴平の地で酒株(清酒醸造業の権利)を購入し清酒金陵の酒造りを始めた。」(※2)

という、西野金陵さん。
もとが藍商だったというのは、川鶴酒造さん(香川県観音寺市)と同じですね。
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その西野金陵さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
【お酒】105.金陵 本醸造 ハンディグラス180ml
【お酒】596.金陵 超辛口 カップ
【お酒】756.金陵 マイルドカップ
【お酒】917.金陵 ハンディグラス・L200
【お酒】920.金陵 上撰 お燗瓶 180ml

今日いただくこのお酒は、“淡麗辛口”と銘打たれた生貯蔵酒
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品質表示はこちら。
どうやら普通酒のようですね。
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“+T”は、製造所固有記号。
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“+T”は、多度津工場(香川県仲多度郡多度津町葛原1880)のようですね。
これについて文献に、以下の記載がございました。
 製造は現在の「琴平蔵」で開始。昭和に入ると製造数量は増加の一途をたどり、1934年には1万石を達成。手狭になったことから、良質な水を求めて多度津町葛原に「多度津蔵」を完成させ、1969年に製造の中心をそちらへ移した。さらに同敷地内に「八幡蔵」も新築。合わせて多度津工場として、清酒の全盛期を支えた。」(※1)

ところがその西野金陵さん、
今では主たる事業は酒造業ではないのだとか。
当社は酒類事業部と化学品事業本部に分かれていて、会社全体で見れば酒造部門の売上は小さなもの」(※1)であって、むしろ「販売商品は染料、顔料、医薬品、化学工業薬品など。」(※3)を扱う化学品事業本部のほうに売上の重点が置かれているのだとか。

そういえば、
 阪神・淡路大震災は、灘五郷の多くの酒蔵に甚大な被害をもたらしました。1756年創業の老舗酒蔵だった泉酒造もその一つ
 「蔵の大部分を焼失して造りができなくなり、父方の親戚が営む香川県の西野金陵に委託して、細々と出荷を続けていました」と話されるのは、第九代目にあたる常務取締役・泉藍さん。」(※4)
とあるとおり、西野金陵さんは、阪神大震災で被災なさった灘の泉酒造さん(泉正宗・仙介)の再興を支援なさったそうですが、それはきっと化学品事業本部での堅調な成長あってのことだったのでしょうね。


話が長くなってしまいました。
そろそろいただいてみたいと思います。
生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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香りはなし。
含むと、フレッシュな風味を少し感じます。

うまみはやや淡め。
米のうまみに淡めなりに厚みを少し感じます。
軽い苦みが少しあるみたいです。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはわかるものの、弱めです。
スーかすか、ピリなし。

甘みはひかえめ。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


ちょい爽快のやや淡麗でちょい苦スッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。

淡麗ではあるものの、けっしてうすっぺらくはなく、むしろ米のうまみをしっかりと感じることができました。
でもたしかに辛口で、キリッと引き締まっておりました。
生貯らしいフレッシュさが淡麗酒にはちょうどいい感じで、かつ、酸味の度合いも然りでした。
しかもキレがよく、後味スッキリでした。

かなりうまいね。
金毘羅さんの石段を上り下りして歩き疲れた後の精進落としには最適でしょう。


そういえば、辛口について、文献に以下の記述がありました。
 多度津工場には敷地内に900年を超える湧水がある。もともとこの場所は葛原八幡神社の御神域であり、同社が神社から分けてもらう前は四国巡礼のお遍路さんがひと休みし、手足を清め喉を潤す場所だったという。「この付近には湧水が何カ所かあってすべて軟水なんですが、ここだけは中硬水なんです。鉄分も含まれていないし、酒造りには適していました」と製造課長の酒井史朗氏は説明する。「八幡の恩湯(ママ)」と名付けられた湧水は、今も自然の木々を残したまま囲われ、神聖な雰囲気が漂う。」(※1)
(どうやら“八幡の恩湯”は、“八幡の恩(やはたのおんゆ)”の誤植らしい。)

このお酒は多度津工場で造られた辛口のお酒でしたが、その味はまさにこの「八幡の恩湧」から湧き出た中硬水の為せる技だったのかもしれません。

(※1)山王かおり『230余年親しまれてきた「讃岐のこんぴら酒」 今、変革の時 酒蔵紀行 三 西野金陵 香川県仲多度郡』p.11(酒蔵萬流 38号(2023年秋号) p.10-13 2023 新中野工業株式会社)
(※2)入野和生『創業100年企業の経営理念 : NEXT100年どう生きる(第20回)西野金陵 : 清酒金陵は藍より出でて美味し』p.40(Monthly report 通号 406 2011.11 一般財団法人岡山経済研究所)
(※3)(※2)p,39
(※4)白井操『兵庫の酒がつなぐ30の物語-その土地に、米と人あり-』p.8(2019.4 NHK出版)

【お酒】2245.川鶴 極びえ冷酒 本醸造 300ml [37.香川県の酒:5+]

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製造者 川鶴酒造株式会社
香川県観音寺市本大町八三六

品目 日本酒
内容量 300ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合70%
アルコール分 14度
(以上、ラベルより転記)




香川県の最西端に位置する観音寺市。
そこに蔵を置くのが、川鶴酒造さん。
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川鶴酒造さんのお酒は、昨日までに以下の物をいただいております。
【お酒】2333.川鶴 福招く はっぴぃかっぷ
【お酒】2334.川鶴 開運 はっぴぃかっぷ
【お酒】2244.川鶴 極びえ冷酒 300ml

きょういただくこのお酒も、
昨日と同じ“極びえ冷酒”ですが、
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こっちは本醸造でした。
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普通酒のほうは“しっかり コクうま”でしたが、
本醸造は“すっきり キレ冴え”なんだってさ。
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それではいただきましょう。
もちろん冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、こちらも無色透明。
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上立ち香なし。
含むと、フレッシュな風味をちょっと感じる程度。

うまみは淡め。
米のうまみに厚みはなく、フワッと広がって舌に乗る感じです。
苦みがあって、少しはっきりで鋭さも少し。
熟成感なく、酒臭さもなし。
キレはよく、スッと引いて苦みも残りません。

酸味はひかえめ。
すっぱさはかなり弱め。
スーかすか、ピリなし。

甘みはひかえめ。
というか、ゼロだな


ちょい爽快の淡麗ちょい苦スッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。

普通酒よりも淡めで、それ故か苦みはこっちのほうが弱めでした。
しかもキレがよく、苦みは残りませんでした。
甘みはゼロで、かなりキリッと引き締まっておりました。

これも海の酒、海の物にあわせてこそでしょう!
でも、本醸造のほうが普通酒よりも淡めで軽いだなんて、いったい?
おいしいお酒だと思いましたが、オイラは昨日いただいた普通酒のほうが飲み応えがあって好みでした。

警告。
これは危険なお酒ですぞ!
スイスイと行けてしまい、あっちゅう間でございましたとさ。
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その川鶴極びえ冷酒本醸造と合わせた今日のエサはこちら。


今日はわさびを使いました。
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ねぎ、きゅうり、ちくわ。
一応、海のものが入っております。
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煮切った酢とみりんとに、オリーブオイルを入れ、塩、昆布だしで味をつけたもの。
そこへわさびをこれでもかと搾って投入。
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ねぎ、きゅうり、ちくわを切ったものと和えて、
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ねぎきゅうりちくわのわさびドレッシング和え。
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わさびの辛みは飛んでしまってゼロ!
爽やかさだけが残るので、おいしくいただけました。
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キャベツとしめじ。
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それぞれ切って、
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にんにくも使いました。
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たまご2個。
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これらを、しょっつるで炒めてやろうという魂胆なのでした。
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しょっつるだけだと塩辛いので、みりんも使いました。
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中火で、
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しめじとにんにくとを炒めて、
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火が通ったら、キャベツを投入し、
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しょっつるとみりんとで味をつけて、
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卵でとじて、
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キャベツとしめじとのしょっつる卵炒め。
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しょっつるの魚の風味が穏やかに効いていて、お酒とバッチリ!
それでいてキャベツとしめじの味もしっかりわかる。
しょうゆでは、きっとこうはいかないね。
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ごちそうさまでした。
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【お酒】2244.川鶴 極びえ冷酒 300ml [37.香川県の酒:5+]

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製造者 川鶴酒造株式会社
香川県観音寺市本大町八三六

品目 日本酒
内容量 300ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 14度
(以上、ラベルより転記)




香川県の最西端に位置する観音寺市。
そこに蔵を置くのが、川鶴酒造さん。
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そのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】2333.川鶴 福招く はっぴぃかっぷ
【お酒】2334.川鶴 開運 はっぴぃかっぷ

今日いただくこの川鶴は、
“極びえ冷酒”だってさ。
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なるほど。
冷やして極立つ味わい」だから、“極びえ冷酒”なのですね。
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しかもその味わいは、
“しっかり コクうま”なんだってさ。
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品質表示はこちら。
特定名称は、どこにも表示されておりませんでした。
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普通酒でしょうけれど、“極びえ冷酒”の名のとおり、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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盃に鼻を近づけると、フレッシュな風味をかすかに感じます。
含むとそれが口の中でふわりと広がります。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみに厚みを少し感じ、それが舌の上を滑るように喉へ向かって流れて行きます。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
苦みがあって、少し強めで鋭さを感じます。
キレはそれほどでもなく、苦みが残ります。

酸味はひかえめ。
すっぱさはほとんど感じません。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはひかえめ。
存在はわかるものの、幅はなくかなり弱めです。


ちょい爽快のやや淡麗でちょい苦ちょいスー旨辛口のおいしいお酒でした。

冷酒らしいフレッシュな風味がありましたが、弱めでむしろちょうどよい感じでした。
やや淡めながらも米のうまみしっかりで、飲み応えを感じました。
苦みが効いていて後味として残りましたが、雑味というよりもむしろお酒の味を引き締めているようでした。
しかも辛口で、キリッとしておりました。
キレはそれほどでもなく、苦みが残りましたが、ちょいスーがそれを緩和してくれているように感じました。

これはうまいね。
海の夏酒でしょう。
上等なお刺身と合わせたらきっとおいしさ倍増だったことでしょう。





その川鶴極びえ冷酒と合わせた今日のエサはこちら。


奈良漬。
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切っただけ。
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これ合うね。
辛口のお酒が、奈良漬の甘みといい感じでした。
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もやし。
ああそうだよ!、徘徊ばかりしているから金がないんだよ!
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安いスペイン産豚肉。
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冷蔵庫の残り物野菜。
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今日が賞味期限の油揚げ。
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卵2個を使って、
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マーミナーチャンプルー(もやし炒め)。
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いつもの味。
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ごちそうさまでした。
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