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【お酒】2246.出羽鶴 秋田CAN 男鹿なまはげまつり [05.秋田県の酒:104+]

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製造者 秋田清酒株式会社
秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83-1

品目 日本酒 純米酒
内容量 180ml
アルコール分 14度
精米歩合 65%
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
(以上、ラベルより転記)




昭和「四七年、刈穂酒造は兄弟会社である出羽鶴酒造、京野酒造店とともに共同瓶詰、発売を行う秋田清酒株式会社を設立、醸造に専念している。」(※1)とあるとおり、“刈穂”と“出羽鶴”との瓶詰および販路拡大を担う会社である秋田清酒さん(京野酒造店は廃業したもよう)。

その秋田清酒さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】150.出羽鶴 吟生缶
【お酒】170.刈穂 本醸造カップ(ありがとう…寝台特急あけぼの)
【お酒】289.刈穂 吟醸カップ
【お酒】394.刈穂 純米酒 180ml
【お酒】415.出羽鶴 つるカップ(普通酒)
【お酒】491.刈穂 山廃純米 超辛口 300ml
【お酒】1435.出羽鶴 180ml
【お酒】1526.出羽鶴 吟醸酒 モーグルワールドカップ秋田たざわ湖大会 カップ
【お酒】1591.出羽鶴 純米大吟醸 飛翔の舞 180ml
【お酒】2261.ぬぐだ丸 にごり酒 180ml アルミ缶
【お酒】2304.刈穂 吟醸酒 六舟 180ml アルミ缶

今日いただくこのお酒は、純米酒。
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ところでこのお酒、“男鹿なまはげまつり”と銘打たれておりました。
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この絵にもあるとおり、
“男鹿なまはげまつり”ってのは、
鬼の恰好をした大人が勝手に他人の家に上がり込んでその家の子供を泣かせるという、トラウマ効果絶大のお祭りのことでしょうね。



一方で、
男鹿(秋田県男鹿市)から日本海の海岸線を南へ下り、山形県との県境を越えてすぐのところには、
女鹿(山形県飽海郡遊佐町)という場所があるのです。
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周りには何もない女鹿駅。
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ここは停車する電車の本数がとにかく少ない!
普通電車でも通過するほうが多いくらい。

これは2019年4月当時の駅掲載の時刻表。
下り(秋田方面)は昼間に1本と、夕方に3本。
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上り(酒田方面)なんて、朝の2本だけ。
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このダイヤ、
秋田県側へ県境を越えて通勤通学通院する人の需要をまったく考慮していないわけですよ。
通勤者は車利用でしょうし、通学する高校生や通院するお年寄りは、県境を越えることは皆無でしょうからね。

その女鹿駅から少し歩いた場所に、
女鹿の集落があるのです。
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女鹿の集落には、
鳥海山の湧き水を引いた“神泉の水(かみこのみず)”なる共同水場があるのでした。
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なお、
女鹿を含めた徘徊の記録は、こちらをご覧ください。






え?


なにが言いたいのかって?


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たしかに話がそれました。
それでは、ここでお伝えしたかった小ネタを一つ披露いたします。


男鹿には、
“ナマハゲ”があるのに対して、

女鹿には、
“アマハゲ”なる似たような風習があるんだってさ!
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それが言いたかっただけ。

以上です、編集長!



それではいただきましょう。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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上立ち香は、鼻を近づけるとかすかに酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)を感じる程度。

うまみはやや濃いめ。
最初に酒臭さが来ますが、強くはなくて穏やかです。
米のうまみが続き、厚みを少し感じます。
苦みや雑味はゼロですね!
それにキレがよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめからややはっきりへと変化するようです。
すっぱさは強くはなく、最初は鋭さを感じなかったものの、燗が冷めるにつれて鋭さが増すようです。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややはっきり。
幅があることがわかるものの前には出て来ず、じんわりと感じます。


やや濃醇で(ちょいすっぱ)ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

純米酒なのに重さやクセ、雑味をまったく感じませんでした。
しかもキレがよく、後味はスッキリしておりました。
酒臭さを少し感じたところが、吟醸酒との違いでしょうか。
飲み始めは甘みほんのりで穏やかな味わいでしたが、冷めるにつれてすっぱさに鋭さが出てまいりました。

これ、うまいね。
食事にも合いますね。
ひや(常温)でもいけるかも。

奥羽本線に乗って車窓を眺めながらいただいてみたいと思っちゃったりなんかしちゃったりして。
アルミ缶ですから、開け口の鋭くなっているところで唇を切らないように気を付ける必要はございますけれど。


(※1)青木健作『「刈穂」という酒蔵を訪ねて』p.62(2003.12 無明舎出版)

【お酒】2242.秀よし アルミ缶 180ml(「駅カード」デザインラベル) [05.秋田県の酒:104+]

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製造者 (名)鈴木酒造店
秋田県大仙市長野字二日町九

日本酒
内容量180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分 14度
(以上、ラベルより転記)




鈴木酒造店さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】399.秀よし 本醸造 カップ
【お酒】459.秀よし 本醸造 生貯蔵酒 300ml
【お酒】1411.賢人 本醸造酒 濁り酒 180ml
【お酒】1412.秀よし 純米酒 180ml
【お酒】2312.秀よしカップ 秋田内陸線 本醸造酒
【お酒】2315.秋田秀よし 純米酒 お花見缶 一番
【お酒】2316.秀よし 純米酒 お花見缶 二番
【お酒】2326.秀よし 本醸造 全国花火競技大会記念缶 花火の街 大曲
【お酒】2330.秀よし 本醸造 みちのく角館 武家桜 カップ

今日いただくこのアルミ缶のお酒は、
「駅カード」デザインなんだってさ。
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このお酒、
品質表示に精米歩合の表示こそあるものの、
特定名称はどこにも表示されておりませんでした。
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本醸造や純米酒、吟醸酒などの特定名称は、一定の「製法品質の要件に該当するものであるとき、当該清酒の容器又は包装に表示できるものとする。」(※1)と定められておりますから、その表示は任意であり、かつ、たとえ要件に該当していても表示しない限り特定名称酒とは扱われないのですよ。

ま、そんなこと、どーでもいいんですけれどね!(みつまJAPAN’より)


それではいただきます。
普通酒ですから(キッパリ!)、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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香りはなし。

うまみはやや淡めでしょう。
最初に酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)をほんのりと感じ、それに米の風味がふんわりと続きます。
軽い渋みをかすかに感じます。
熟成感はないみたいです。
キレはよく、スッと引きます。

酸味ははっきり!
すっぱさは少し強めで鋭さを感じます。
それに、酸味自体に深みを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややはっきり、否、ちょいはっきり。
それほど強くはなく、かつ前には出て来ません。
それでも幅を少し感じます。


やや淡麗でちょいすっぱちょい深ちょいスースッキリ旨口のおいしいお酒でした。

本醸造よりも淡めで枯れていないものの、純米酒と異なり酒臭さを感じました。
それでも酸味の深みがあったおかげか、飲み応えはかなり感じました。

これ、本当に普通酒なのかも?
とすれば、本醸造よりも純米酒よりも、これが一番おいしいと思います。


(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日 国税庁告示第8号)1

【お酒】2336.飛良泉 山廃本仕込 特別本醸造 カップ [05.秋田県の酒:104+]

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製造者 株式会社飛良泉本舗
秋田県にかほ市平沢字中町59

品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 60%
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの“飛良泉(ひらいづみ)”。
1487年の創業以来五百有余年、
(中略)
 応仁の乱の戦塵も覚めやらぬ頃、初代市兵衛は一族を連れて関西の泉州からこの地に移り住んだという。
(中略)
室町時代中期に二代目が酒造りを始めた。」(※1)
という飛良泉本舗さん。

そのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】346.飛良泉 ヒライヅミカップ2回目はこちら
【お酒】381.飛良泉 山廃本醸造 カップ
【お酒】428.飛良泉 山廃純米酒 180ml
【お酒】1402.飛良泉(ひらいづみ) 冷酒 本醸造 300ml

今日いただくこのカップ酒は、
“山廃本仕込”
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特別本醸造とのこと。
もしかしたら、【お酒】381.飛良泉 山廃本醸造 カップのリニューアル商品なのかも。
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品質表示はこちら。
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それではいただきましょう。
特別本醸造ですが、山廃造りのお酒とのことですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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香りはなし。

うまみは濃いめ!
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)がどっしり!
米のうまみがそれに続き、厚みはないものの舌の上に広がります。
ちょい苦で、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはよく、透明感も少し感じます。

酸味はややはっきり。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
それよりも、酸味自体の深みを少し感じます。
スーかすか、ピリはなし。

甘みは、難しいところですが、ややはっきりからややひかえめへ。
前に出て来ないものの、最初のうちは幅を感じます。


濃醇ちょい苦ちょい深スッキリ旨口のおいしいお酒でした。

酒臭さと共に、山廃らしい酸味の深みとを感じることができました。
苦みも少しあって、荒々しさを感じました。
でもキレがよく、後味はスッキリしておりました。

一方で、甘みの評価は難しいところ。
熱いうちは甘みの厚みを感じたものの、冷めるにつれて引いて行きました。
それ故に、真ん中をとって、甘口でも辛口でもない“旨口”と評した次第でした。

うまいね。
山廃のどっしりさと、アル添本醸造のキレのよさとを兼ね備えたお酒。
さすが飛良泉本舗さん、これは特別本醸造を名乗るにふさわしいと思った次第でございました。


(※1)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.333(2011.3 ちくま文庫)

【お酒】2335.阿仁 またぎカップ200ml [05.秋田県の酒:104+]

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製造者 小玉醸造株式会社
秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34の1

日本酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 14度
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)




今日いただくこのお酒は、鹿角花輪駅(花輪線)の近くにあった道の駅かづので見つけたものでした。

またぎカップ200だってさ。
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ラベルには、マタギの絵が。
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オイラ、マタギと聞くと、小学生だった頃に読んだ「釣りキチ三平」を思い出します。
人喰い熊の駆除を依頼されたマタギの三四郎が山へ入るときに、三平がそれを追いかけてついて行ってしまった話。
というか、その話を読むまで、マタギという職業があることすら知りませんでしたよ。

ですが作っているのは、小玉醸造さん。
鹿角花輪駅からも阿仁からも若干離れた、八郎潟の南側に蔵を置く蔵元さんです。
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それ故か、フタには小玉醸造さんの手印である“大平山”の文字がありました。
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秋田流生酛造りを考案なさった小玉醸造さん。
そのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
本醸造 太平山 ユアカップ
太平山 生酛純米 300ml
太平山 ロングカップ(普通酒):2回目はこちら
太平山 本醸造 にごり酒 300ml
太平山 純米大吟醸 天巧 180ml

今日いただくこの阿仁またぎカップ200mlは、アルコール度数14度の普通酒でした。
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それではいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ごくかすか。
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香りはなし。

うまみは、やや濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)がかなりしっかりしています。
米のうまみはわかりません。
苦みがあって、少し鋭くて重さも感じます。
キレはよく、透明感をはっきりと感じます。

酸味はひかえめ。
すっぱさはわかりませんでした。
ちょいスーで、かすかにピリ。

甘みはややひかえめでしょう。
わかるものの、うまみと比較すると相対的に弱めです。


やや濃醇でちょい苦ちょい重ちょいスースッキリやや辛口のお酒でした。

かなり酒臭くて、しかも苦みが鋭くかつ重い。
それ故、口をつけるとけっこうガツンとした味わいに感じ、荒々しさは否めません。
それでもキレがよく、透明感もあってスッと引きます。
これはおそらくアル添の効果でしょう。

たしか三四郎は単発の村田銃で人喰い熊に立ち向かいましたが、一発で確実に仕留めて片付けるマタギの仕事のような味わいなのかな?

【お酒】2330.秀よし 本醸造 みちのく角館 武家桜 カップ [05.秋田県の酒:104+]

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製造者 合名会社鈴木酒造店
秋田県大仙市長野字二日町九

清酒
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合65%
180ml
(以上、ラベルより転記)




“秀よし”の手印でお酒を世に送り出す鈴木酒造店さん。
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そのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】399.秀よし 本醸造 カップ
【お酒】459.秀よし 本醸造 生貯蔵酒 300ml
【お酒】1411.賢人 本醸造酒 濁り酒 180ml
【お酒】1412.秀よし 純米酒 180ml
【お酒】2312.秀よしカップ 秋田内陸線 本醸造酒
【お酒】2315.秋田秀よし 純米酒 お花見缶 一番
【お酒】2316.秀よし 純米酒 お花見缶 二番
【お酒】2326.秀よし 本醸造 全国花火競技大会記念缶 花火の街 大曲

今日いただくこのお酒は、“みちのく角館 武家桜”なるカップ酒。
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中身は本醸造のお酒。
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品質表示はこちら。
これまでにいただいた秀よしの本醸造モノはアルコール度数が14度台でしたが、こちらは15度台なのね。
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話のネタが尽きたところで、いただきます。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いている程度。
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鼻を近づけると、枯れた香りをかすかに感じます。

うまみはやや濃いめ、否、濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)をどっしりと感じます。
米のうまみは、わからんな。
軽い渋みを少し感じます。
熟成感も少しありますが、角や荒さはなし。
キレはよく、スッと引きます。

酸味ははっきり。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
それに酸味の深みも少し感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややひかえめ。
存在はわかるものの、かなり弱めです。


濃醇ちょい渋ちょい枯すっぱちょい深ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

これは今までにいただいた14度台の本醸造モノよりも濃いね。
特に酒臭さや酸味にその濃さを感じました。
濃いゆえか味の要素がそれぞれはっきりしておりましたが、けっして突出したりバラバラだったりすることはなく、むしろうまくまとまっているようでした。
それでいてキレはよく、けっこうスッキリしておりましたよ。

これはうまいね。
かなりはっきりした味わい。
山のものだったら、肉や魚。
脂っぽさや魚臭さをサッと流してくれて、おいしさを引き立ててくれそうでした。
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