【お酒】2285.信濃鶴 純米吟醸 カップ [20.長野県の酒:158+]
製造者 酒造株式会社長生社
長野県駒ケ根市赤須東10番31号
清酒
原材料名/米(長野県産)・米こうじ(長野県産米)
精米歩合60%
アルコール分 14度
内容量180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)
酒造株式会社長生社さんのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】1699.信濃鶴 純米 カップ
今回見つけたこの紙カップ、
前回と同じデザインで、フォントが変わっただけなのかと思っておりましたが、
純米酒から吟醸酒(純米吟醸)へと変わっておりましたよ。
なお、「吟醸酒(純米吟醸)」という表現方法に違和感をお持ちの御仁(=アル添の有無のみで“純米系”と“本醸造系”とに分ける、誰が考え出したかは知らないけれどそれぞれの基準が誕生した歴史的経緯を無視した何の根拠もない詭弁に慣れているが故に、純米吟醸と吟醸酒とはまったく異なると盲信している、国定教科書でガリ勉させられてきた人の成れの果てのような方々)は、
清酒の製法品質表示基準(国税庁告示)の“1の表”と、“2(1)”とを100回くらいお読みになられたほうが宜しいかと存じます。
品質表示はこちら。
精米歩合は同じでしたが、米の産地表示が長野県産に限定されておりました。
それではいただきましょう。
吟醸酒(純米吟醸)ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
鼻を近づけると、かすかにフルーティーな香りを感じます。
含むとそれが穏やかにふんわりかすかに広がります。
うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかり。
米のうまみに厚みを少し感じ、かつうまみ自体に透明感を伴います。
軽い苦みがちょっとだけ、強くはないものの鋭さと重さとをそれぞれ感じます。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
キレはよいですね。
酸味はややはっきり。
すっぱさは弱めであるものの、これも鋭さを感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややひかえめ。
かなり弱めであるものの、存在はわかります。
ちょい芳香のやや淡麗でちょい苦ちょい重ちょいすっぱちょいスー旨やや辛口のおいしいお酒でした。
やや淡麗でしたが、淡めなりにうまみしっかりで、飲み応えはありました。
ちょい苦ちょい重ちょいすっぱがいい感じに引き締め、かつそれぞれが突出することなくうまみとうまく調和しているようでした。
うまいね!
この味の要素のバランスの良さこそが、「吟味して製造した清酒」(※1)すなわち「いわゆる吟醸造りにより製造した清酒」(※2)たる所以なのでしょう。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1の表
(※2)酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準2(2)イ(ハ)
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