【お酒】2338.綾菊 豆狸(まめだ)カップ [37.香川県の酒:5+]
製造者 綾菊酒造株式会社
香川県綾歌郡綾川町山田下三三九三番地一
日本酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 14度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)
「寛政2年創業で200年の歴史を持つ。この地で酒造業を営むことを誇りとし,地元の人と共に歩んできた姿勢は,今日まで変わることなく受け継がれてきた。」(※1)という綾菊酒造さん。
なんでも、綾菊酒造さんが蔵を置く香川県内陸部の綾歌郡(あやうたぐん)の綾川流域は、古(いにしえ)より酒造りの伝説が伝わる場所なのだとか。
「日本武尊の孫綾黒丸が始めて酒を造ったのが,綾郡(旧名)綾川のほとりである。この酒を第19代允恭天皇(仁徳天皇の第4皇子)に献上したところ大変お誉めになり,以来,平安時代あたりまで讃岐の酒は朝廷でも評判であったという(古事記)。さらに歴史をさかのぼれば,北条池の近くに讃岐霊王古墳があり,秦の始皇帝の後裔・秦氏や武殻王の後裔・綾氏につらなる。おそらく部下たちと共に帰化して栄えたところで,彼らが優れた酒造技術を伝えたのであろう(綾歌郡史)。綾菊の酒に壮大なロマンが広がる。」(※1)
そんな古代のロマンを感じる綾菊酒造さん。
手印は“あやきく”と、濁りません。
今日いただくこのお酒は、豆狸(まめだ)カップだってさ。
その豆狸カップ、中身は普通酒でした。
話のネタが尽きたところで、いただきましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
香りはなし。
うまみはやや濃いめ。
酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)に厚みを少し感じます。
米のうまみはほんのりと感じる程度。
熟成感はなし。
軽い苦みをちょっとだけ感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。
酸味はややひかえめ。
すっぱさはわかるものの、これもちょっとだけ。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややはっきりでしょう。
べとつかずさらりとしていますが、じんわりと幅を少し感じます。
やや濃醇でちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
酒臭さと米のうまみとで、味はかなりはっきりしていました。
でもキレがよく、透明感も伴いつつも後味スッキリでした。
苦みや酸味は効いてはいるものの、弱めで角はなく、前に出ては来ませんでした。
甘みはじんわりと感じ、味のバランスを崩さない程度でした。
これ、うまいね!
ていうか、オイラの嗜好(アル添判官贔屓)ではかなりうまいね!
なんとなくではありますが、8年以上も前にいただいた、香川県と接する愛媛県四国中央市のお酒【お酒】769.梅錦 媛 栄照カップに似ているかな?
【お酒】769.梅錦 媛 栄照カップは8年前とはラベルのデザインが変わったこともあって、近いうちに試してみるつもりです。
(※1)宇野啓子『<醸家銘々伝>香川県・綾上町 綾菊酒造』p.336(日本醸造協会誌 83巻1号 p.336 1988.1 日本醸造協会)
香川でカップ酒を販売してるのは3蔵と思いますけど、
私は川鶴が1番好みかな。但し冷やでの感想ですけど。
by タンタン (2024-08-20 06:06)
タンタンさん、川鶴、綾菊、西野金陵ですね。
それでも旧ブログでいただいた西野金陵5種+新規で1種、川鶴が3種+リキュール(いりこ酒)1種、綾菊が2種と、けっこう収穫することができました。
逐次紹介してまいります。
by skekhtehuacso (2024-08-21 20:39)