【お酒】2337.磐城壽 純米吟醸 浪江の祭 300ml [06.山形県の酒:192+]
製造者 株式会社鈴木酒造店 長井蔵
山形県長井市四ツ谷一の二の二一
品目 日本酒
内容量 300ml
原材料/米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合/55%
アルコール分/16度
【酒造好適米100%使用】
(以上、ラベルより転記)
東日本大震災(2011(平成23)年3月11日)で被災し、浪江町での酒造りを継続できなくなってしまった鈴木酒造店さん。
そこで、同年10月に山形県長井市にあった休業中の蔵元を買い取り、拠点を移したのでした。
その後、2021(令和3)年3月に福島県浪江町へ戻り、道の駅になみえに併設されている蔵で酒造りを再開なさったのでした。
現在では山形県長井市と福島県浪江町との2か所で酒造りを続けていらっしゃるようですね。
それ故、鈴木酒造店さんは、山形県の蔵元さんでもあり、福島県の蔵元さんでもあるのです。
その鈴木酒造店さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
【お酒】598.一生幸福 本醸造 300ml
【お酒】602.一生幸福 カップ
【お酒】2027.常磐MADE 磐城壽 本醸造 カップ
【お酒】2227.磐城壽 純米酒 缶(ICHI-GO-CAN)【訂正追記あり】
今日いただくこの磐城壽は、山形県長井市の拠点で製造されたものでした。
“浪江の祭”という銘のお酒。
ラベルには、浪江町で開催されていたであろうお祭りのイラストがぎっしり。
品質表示はこちら。
それではいただきましょう。
純米吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
盃に注ぐと、ごくかすかではあるもののフルーティーな香りを感じます。
含むとそれは消え、むしろフレッシュな風味と共に、セメダイン香をかすかに感じます。
うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみそのもので、厚みはないものの上顎と舌の表面との間をすり抜けて喉へ向かうのがよくわかります。
酒臭さはなく、熟成感もなし。
苦みがあって、強くはないものの、けっこうな鋭さです。
キレはよく、スッと引きます。
酸味はややはっきり。
すっぱさが、これも強くはないものの鋭くて、前に出てまいります。
スーはかすかで、ピリはなし。
甘みはやや、否、ちょいはっきり。
けっして前には出て来ません。
でも、舌の上に乗っかってじんわりと広がり、飲み干す際に後味として続きます。
爽快やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱスッキリ旨口のおいしいお酒でした。
フルーティーな香りは盃に注いだ時だけ、むしろ程よいフレッシュ感がありました。
米のうまみがやや淡めなのにしっかり。
それをちょい苦とちょいすっぱとで引きしめている。
甘みは脇役でしたけれど、その存在はちょい苦とちょいすっぱとの暴走を阻害してくれていたようでした。
海の酒の如き荒々しさとともに、山の酒の如くそれらを抑える甘みも兼ね備えた、おいしいお酒でした。
察するに、浪江の味わいと長井のそれとを兼ね備えたお酒ではないでしょうか。
けっして飲みやすくはないものの、味わい深いお酒でした。
その磐城壽と合わせた今日のエサはこちら。
油揚げとなす。
煮びたし。
油揚げに焼き目を付けたことで、香ばしく仕上がりました。
もちろん、なすには味が沁みておりました。
きゅうりとさんま蒲焼き缶。
さんまざく(うざくの代用食)。
まずくはないけれど、やっぱり本物(うなぎ)を食べたいわ。
きゅうりを酢の物にする際は、蛇腹切りが一番。
味が沁み込みやすいものの、それでいて歯応えが残りますから。
ごちそうさまでした。
磐城壽・・・福島県っぽい名前と思ったのですが、なるほど!!
休業中の酒蔵を譲り受けるとは、さすがです(゚ω゚)
そう云えば、川越の鏡山も飯能の五十嵐酒造が名称を継承して
別の酒蔵を使って醸造しているそうです。これまたすごいと思いました。
by kontenten (2024-08-19 17:10)
kontentenさん、山形には霞城壽(霞城=山形城)というお酒もあって、紛らわしい限りでございます。
五十嵐酒造時代の鏡山カップは川越で入手して飲んだことがありますが、当時は酒には関心がなく、それっきりでございました。
今は小江戸鏡山酒造が継承していますね。
by skekhtehuacso (2024-08-19 21:08)
わ。じんべいのお箸置きはお初な気が。
涼やかなブルーが良いですね☆
今回のお酒のラベルは観光ガイドブックの
イラストコラージュみたいでワインのエチケ
ットファイルシートでとっておきたいくらい☆
私的にジャケ買い決定!な感じです(^o^)
(良い旅の思い出になるじゃないですか。)
by あとりえSAKANA (2024-08-20 10:40)
あとりえSAKANAさん、ジンベエザメは、今年5月に旧ブログで“泡盛のコーヒー割り”をやってみた際に初登場でした。
これも合羽橋を徘徊していた際に見つけて連れて帰って来てしまったものです。
ラベルは確かに観光ガイドっぽい雰囲気ですね。
でもこのお酒を入手した場所は浪江でも山形でもなくて、これもジンベエザメと同じく浅草だったのでした。
by skekhtehuacso (2024-08-21 20:51)