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【お酒】2336.飛良泉 山廃本仕込 特別本醸造 カップ [05.秋田県の酒:104+]

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製造者 株式会社飛良泉本舗
秋田県にかほ市平沢字中町59

品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 60%
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの“飛良泉(ひらいづみ)”。
1487年の創業以来五百有余年、
(中略)
 応仁の乱の戦塵も覚めやらぬ頃、初代市兵衛は一族を連れて関西の泉州からこの地に移り住んだという。
(中略)
室町時代中期に二代目が酒造りを始めた。」(※1)
という飛良泉本舗さん。

そのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】346.飛良泉 ヒライヅミカップ2回目はこちら
【お酒】381.飛良泉 山廃本醸造 カップ
【お酒】428.飛良泉 山廃純米酒 180ml
【お酒】1402.飛良泉(ひらいづみ) 冷酒 本醸造 300ml

今日いただくこのカップ酒は、
“山廃本仕込”
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特別本醸造とのこと。
もしかしたら、【お酒】381.飛良泉 山廃本醸造 カップのリニューアル商品なのかも。
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品質表示はこちら。
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それではいただきましょう。
特別本醸造ですが、山廃造りのお酒とのことですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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香りはなし。

うまみは濃いめ!
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)がどっしり!
米のうまみがそれに続き、厚みはないものの舌の上に広がります。
ちょい苦で、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはよく、透明感も少し感じます。

酸味はややはっきり。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
それよりも、酸味自体の深みを少し感じます。
スーかすか、ピリはなし。

甘みは、難しいところですが、ややはっきりからややひかえめへ。
前に出て来ないものの、最初のうちは幅を感じます。


濃醇ちょい苦ちょい深スッキリ旨口のおいしいお酒でした。

酒臭さと共に、山廃らしい酸味の深みとを感じることができました。
苦みも少しあって、荒々しさを感じました。
でもキレがよく、後味はスッキリしておりました。

一方で、甘みの評価は難しいところ。
熱いうちは甘みの厚みを感じたものの、冷めるにつれて引いて行きました。
それ故に、真ん中をとって、甘口でも辛口でもない“旨口”と評した次第でした。

うまいね。
山廃のどっしりさと、アル添本醸造のキレのよさとを兼ね備えたお酒。
さすが飛良泉本舗さん、これは特別本醸造を名乗るにふさわしいと思った次第でございました。


(※1)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.333(2011.3 ちくま文庫)
うわ酒臭さ!(30)  酒くさコメント(0) 
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うわ酒臭さ! 30

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