【お酒】2333.川鶴 福招く はっぴぃかっぷ [37.香川県の酒:5+]
製造者 川鶴酒造株式会社
香川県観音寺市本大町836
品目 日本酒
内容量180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 14度
(以上、ラベルより転記)
今年の7月末に香川県を徘徊して来たワタクシ。
一方で手元には、5月末に宮城県・岩手県・秋田県を徘徊して来た際に入手したお酒がまだいくつかっております。
しかし製造年月の前後を勘案し、香川県で入手したお酒の中から下記2点を優先していただくことにいたしました。
今日いただくこのお酒は、香川県観音寺市に蔵を置く川鶴酒造さんのお酒。
その川鶴酒造さんについて、文献には以下のような記述がございました。
その文献には“禁転載”とございましたが、引用(著作権法32条1項)の要件を遵守したうえでご紹介いたします。
「 初代,川人一郎右衛門は,享保末期(1730年)頃に清和源氏の流れをくむ徳島県(阿波)三好郡池田町西山洞草の川人家より出て,香川県(讃岐)の現在地に移住した,と伝えられている。以後2代目輿七郎から3代目代治郎,4代目房治へと藍商を継承して酒造創業の素地が築かれていった。房治の次男清造(1842~1901)は,明治24年49才の時,香川県西部を流れる財田川下流域左岸沿いの現在地で300石余の清酒製造に着手した。この地は三方を山で囲まれ,西に瀬戸内海中央部のひうち灘を望み,阿讃山地に源を発する財田川周辺は,鶴の飛来した鶴沢池や一ノ谷池などの清らかな水に富み,また古代を偲ばせる遺跡が多い所である。当時は鉄道もなく交通不便の土地がらではあったが,良質かつ豊富な地下水の酒造好適の讃岐米に恵まれて立地創業したのである。
酒名は,初め<琴弾正宗>と呼んだが,創業間もないある寒夜,夢間に財田川の清流に瑞鳥鶴が舞い降りたことに因んで<川鶴>と命名された。」(※1)
手印は“川鶴(かわつる)”で、創業は1891(明治24)年。
上記文献の記載どおりですね。
今日いただくこのお酒は、
“福招く はっぴぃかっぷ”だってさ。
品質表示はこちら。
アルコール度数14度の普通酒ということは、どちらかというと淡めなのかな?
それではいただきましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ごくかすか。
香りは、かすかに酒臭く、かつかすかにアルコール香を感じます。
うまみは淡め。
淡めですが、淡めなりに米のうまみが口の中でふわっと広がります。
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)もかすかに感じます。
苦みや雑味はなし!、熟成感もなし。
キレはよく、スッと引きます。
透明感も少しあるかな。
酸味はややひかえめかな。
すっぱさは弱めですが、それでも弱めなりに鋭さを感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややはっきり・・・、否、ややひかえめでしょう。
むずかしいところですが、やはりややひかえめでしょう。
淡麗ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
淡くてアルコール香があり、かつアル添酒らしい透明感がありました。
しかし決して薄くはなく、淡めなりに米のうまみや酒臭さを感じることができました。
酸味にも弱めながらも鋭さを感じ、かつ甘みの判断が難しかったのも、ひとえに淡麗であるが故に相対的な判断が難しいが故のこと。
要するに、淡麗ながらも旨口で、おいしいお酒でした。
これ、いいね!
アル添が効いているのに、けっして薄くなくうまみを感じるお酒。
これはアル添酒を好む判官贔屓のオイラには、アル添酒の理想形の一つですわ。
食事との相性はバッチリ。
一気に飲み干したのではもったいない。
燗でちびちびといただくのがいい感じでございました。
(※1)川人洋造『<醸家銘々伝>香川県・観音寺市 川鶴酒造』(日本醸造協会誌 84巻12号 p.855 1989.12 日本醸造協会)
かわいいラベルですねー!
飲むと福が舞い込んできそうです^^♪
by Rinko (2024-08-06 07:30)
Rinkoさん、福招くはずのお酒ですので、もっとたくさん買って来たほうがよかったかもしれませんでした。
by skekhtehuacso (2024-08-07 20:41)